群馬大学の関連病院を中心に免疫グロブリン・プレドニゾロン初期併用投与の有用性を検討する予備的研究(多施設共同非盲検ランダム化比較試験解説)が2000年〜2005年にかけて行われました。結果免疫グロブリン・プレドニゾロン初期併用投与は、①経過中の冠動脈拡大合併頻度を有意に減少させる②冠動脈後遺症合併頻度が少ない傾向にある③初期治療不応を減少させることにより免疫グロブリン総投与量が減る④早期に解熱し、炎症反応も早期に改善するといった効果があることが確認できました。今回計画する臨床試験でも同様の結果が得られると、以下のような効果が予想されます。

① 川崎病患者の新たな治療法が確立されます
② 川崎病による冠動脈後遺症の発生患者が減少します
③ 治療抵抗例が減少することにより免疫グロブリン使用量を少なくし、
  急性期川崎病治療に必要となる医療費を減らすことが出来ます
④ 冠動脈後遺症発生患者が減少することにより、川崎病患者の遠隔期にかかる
  医療費を減らすことが出来ます

 
  
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RAISE 研究班
厚生労働省医療技術実用化総合研究事業
重症川崎病患者に対する免疫グロブリン・ステロイド初期併用投与の効果を検討する前方視的無作為化比較試験